金沢城と兼六園ブログ
2024-06-29
鳥が実を食べて種を落としていくのか、園内の各所で見ることができます。
ナンテンが「難転」に通ずるため、昔から縁起の良い植物として、庭先や玄関先に植えられました。
葉に抗菌効果があることから、昔は赤飯や魚料理に添えられました。現在でも赤飯の包み紙にはナンテンの絵が描かれています。
秋にみられる赤い実は消炎薬や鎮咳薬となり、のど飴が有名ですね。
【ナンテン 南天】メギ科ナンテン属
2024-06-27
ヤブカンゾウは、高原で一面に花を咲かせるニッコウキスゲなどの仲間です。
一重咲のものがノカンゾウ、八重咲のものがヤブカンゾウです。
兼六園にあるのは八重咲のヤブカンゾウで、花を楽しめるだけでなく、若芽やつぼみは食用、根とつぼみは生薬として、有用な植物でもあります。
別名をわすれ草といい、悲しみや苦しみを忘れさせてくれる植物として、万葉集にも読まれているそうです。
【ヤブカンゾウ 藪萱草】ユリ科ワスレグサ属
2024-06-19
江戸時代中期に日本にやってきた中国原産の植物です。
兼六園でもどこからか種が広がって、曲水沿いなどで見ることができます。
名前は中国名の「金糸梅」から、黄色いおしべが金糸のようで、5枚の丸い花びらが梅に似ることから名づけられたそうです。
【キンシバイ 金糸梅】 オトギリソウ科オトギリソウ属
2024-06-17
どくだみの仲間で、水辺が好きな植物です。
花が咲くころ、上部の葉が白くなり、虫たちを呼ぶそうです。
7月初旬の半夏生のころに花が咲くから、また、半分化粧をしたようだから、この名がついたといわれています。カタシログサ(片白草)とも呼ばれます。
【ハンゲショウ 半夏生、半化粧】ドクダミ科ハンゲショウ属
時雨亭の裏手の曲水沿いのギボウシの花が咲き始めました。
紫色のラッパ型の花が下から順に咲いていきます。
ギボウシの名の由来は、この植物の伸び始める前のつぼみが、寺院などの建物の「擬宝珠」という玉ねぎ型の装飾に似ていることからつけられたといわれています。擬宝珠は兼六園の花見橋の欄干にもついているので、見比べてみてください。
【ギボウシ 擬宝珠】ユリ科ギボウシ属