金沢城と兼六園ブログ
2024-07-08
林内など少し暗く湿ったところにあります。
兼六園では蓮池門の横の藤棚の下にこそっと生えています。
葉がミョウガに似ることからこの名があります。
【ヤブミョウガ 藪茗荷】ツユクサ科ヤブミョウガ属
2024-07-03
松濤坂を上がっていくと、右手にある小さな株がホツツジです。
つつじの仲間では珍しく、夏に穂のように上に向かって花が付きます。
木全体、花の蜜にまで毒がある有毒植物でもあります。
【ホツツジ 穂躑躅】ツツジ科ホツツジ属
芝生などから急にピュッと伸びてきて、ピンクの花がねじねじに咲きます。
花がねじねじらせん状につくので、ネジバナ、と呼ばれています。
別名を「モジズリ」といいますが、「捩摺(もじずり)」というねじれ乱れた模様を染めた絹織物に由来するそうです。
小さな植物ですがランの仲間で、根が菌類と共生して生育しています。
【ネジバナ 捩花】ラン科ネジバナ属
2024-06-29
鳥が実を食べて種を落としていくのか、園内の各所で見ることができます。
ナンテンが「難転」に通ずるため、昔から縁起の良い植物として、庭先や玄関先に植えられました。
葉に抗菌効果があることから、昔は赤飯や魚料理に添えられました。現在でも赤飯の包み紙にはナンテンの絵が描かれています。
秋にみられる赤い実は消炎薬や鎮咳薬となり、のど飴が有名ですね。
【ナンテン 南天】メギ科ナンテン属
2024-06-27
ヤブカンゾウは、高原で一面に花を咲かせるニッコウキスゲなどの仲間です。
一重咲のものがノカンゾウ、八重咲のものがヤブカンゾウです。
兼六園にあるのは八重咲のヤブカンゾウで、花を楽しめるだけでなく、若芽やつぼみは食用、根とつぼみは生薬として、有用な植物でもあります。
別名をわすれ草といい、悲しみや苦しみを忘れさせてくれる植物として、万葉集にも読まれているそうです。
【ヤブカンゾウ 藪萱草】ユリ科ワスレグサ属