ブログ金沢城と兼六園日記

金沢城を彩る秋の花

2013-09-11

9月11日(水)の金沢市は、ほんの少し「蒸す」晴れです。つい最近まで、手を伸ばせば届きそうだった雲が、いつの間にか随分高いところにあるように感じます。

 

先週末に、このコーナーで開花をお知らせした、大手門口付近の「ヒガンバナ」は、ここ数日の陽気に促されたのか、競うように花を咲かせて、来園される方々をお迎えしています。

ヒガンバナ

 

城内に進んだ所にある新丸広場の花壇では、白いブラウスの「タマスダレ」が清楚な姿で整列し、見上げるように城郭を見つめています。

新丸広場のタマスダレ タマスダレ

 

 

三の丸広場では、驚くほど背が伸びた「オミナエシ」の隣で、「ムラサキシキブ」の実が紫色に変わり、駆け足でやってきた秋の気配を感じさせてくれます。

ムラサキシキブ

 

鶴の丸休憩所付近では、「サルスベリ」や「ハギ」の花が、背景の城壁に美しい色を添え、池の水音とともに心を和ませるひと時を提供してくれます。

オミナエシとサルスベリ サルスベリ

 

ハギ

 

 

鶴の丸休憩所から二の丸に至る坂の途中に「黄色いヒガンバナ」が咲いています。
この花は「ショウキズイセン」という名前の花で、「ヒガンバナ」と同じ「リコリス属」に属しているそうです。
難しいことはともかく、緑一色の中で目立ちすぎるくらい目立っています。
「ヒガンバナ」と同様に、美しい姿の見頃は短いといわれていますから、是非、金沢城公園にご来園下さい。皆様のご来園をお待ちいたしております。           (記 ジジ)

ショウキズイセン ショウキズイセン

 

 

金沢城公園に秋の気配が

2013-09-06

 兼六園のシンボルの一つでもある霞ヶ池と瓢池の浚渫と改修工事も終わり、初秋の風物詩「松の剪定」が始まりました。

松の葉むしり剪定

 しばらく続いた兼六園からの話題にひと息入れ、金沢城公園に訪れた秋の気配をお伝えします。

 湿生園では秋風に乗りながら、成長した小鴨たちが餌を探して元気に泳ぎ回っています。

湿生園の小鴨

 三の丸広場では、例年より早く開花していたオミナエシが、今、見頃をむかえています。
 菱櫓を背景に、秋風に揺らぐ黄色の絨毯の上をアゲハチョウが優美に舞う光景は、まさしく
日本の美の一つと言えるでしょう。

三の丸のオミナエシ オミナエシとアゲハチョウ

 そして、今日はさらに秋を感じる花を見つけました。
 艶やかに両手を広げたヒガンバナです。
 大手門の石垣の傍らで最初に花を開いた一輪のようで、周りには「次こそは!」と天を仰ぐ蕾が数本ありました。

 週末の金沢城公園で小さい秋をたくさん見つけて下さい。
 皆様のご来園を心からお待ちいたしております。               (記 ジジ)

曼珠沙華

2012-10-04


引き続き金沢城公園です。
金沢城公園にはたくさんの花が咲いていますと言った手前、
一つでは申し訳ないので、もう一つご紹介します。
彼岸花(ヒガンバナ)が正しい呼び方でしょうか?
とても複雑な形をしていて美しいですが、毒があります。
田んぼの畦や畑の縁に咲くのは、昔ネズミやモグラが侵入して
食い荒らすのを防ぐために植えられたためだとか。

さて、後に見えるのは重要文化財の鶴丸倉庫(金沢城土蔵)。
普段は外観しか見ることができませんが、
来月、11月3日と4日に内部が特別に公開されます。
お時間のある方は是非お立ち寄り下さい。