ブログ金沢城と兼六園日記

橋爪門の外観

2014-09-16

9月の初めから作業していた橋爪門の足場撤去作業がほぼ終了し、外側からだけですが、橋爪門の外観を見ることが出来ます。橋爪門は、1631年の寛永の大火の後に二の丸御殿と共に創建され、城内ではもっとも格式の高い門とされています。

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戌亥櫓跡からの全景

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二の丸側から見た橋爪門二の門

二の門の通路面の仕上がりは現在の地盤高さよりも約1m近く低いので、二の丸から二の門へ続く園路も、この後掘り下げてすりつける必要があります。また、二の門下の通路部分には戸室石を一面に敷き詰める作業が残っています。これは、格式の高い橋爪門だけの特徴で、通常門の下は土間仕上げです。

 

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鶴丸倉庫付近からの景観、手前から橋爪門二の門、橋爪門続櫓、五十間長屋、菱櫓の順

 

三の丸広場からは、橋爪門二の門の2階部分が顔をのぞかせています。手前の塀(海鼠塀)に連なる一の門を潜って、枡形の内部に入り、右に90度曲がって二の門を潜り、江戸時代は更に90度曲がって、階段を上ったところが二の丸御殿の正面という、大変複雑な構造の門でした。IMG_1836