ブログ金沢城と兼六園日記

冬のおもてなし

2014-02-09

2月9日(日)の金沢は、みぞれ混じりの寒い朝でしたが、お昼頃には 時々雲間から日も差し、 凍えるような寒さも「一休み」 している様子で、 まるで、来園される皆様に青空の「おもてなし」をしているかのようでした。

金沢城公園では「城と庭のもてなし事業 ~冬のおもてなし~」のイベントが行われ、 藩政期の城下を彷彿とさせる光景が新丸広場を中心に再現されました。
午前、午後と二回実施された「鷹匠による放鷹術の実演」では、 伝統技術を今日に伝える鷹匠等11人の方々と 鷹による息の合ったダイナミックな技が次々と披露され、会場に集まった約1,000人の観衆の間からは 大きな歓声と拍手が沸き起こっていました。
   
同じく新丸広場では「凧づくりと凧あげの体験」が行われ、金沢城の菱櫓や河北門等を背景に色とりどりの凧が天高く舞い、 お子さんや、お孫さんに凧上げのコツを教える保護者の方の声に合わせて、楽しそうな子供たちの歓声が聞こえてきました。

また、河北門では、江戸時代から金沢に伝わる遊び「旗源平」を、より大きなスケールで楽しんでいただきたいと企画された 「ジャンボ旗源平」が行われました。
子供たちが 体全体を使って大きなサイコロを振り、その目に応じて大きな旗をやりとりする度に、大声を上げて一喜一憂するといった楽しい光景が続き 、河北門の格式ある趣と相まって、藩政期から伝承されてきた武家と町民の遊びが、現代に再現されたようでした。


この他、寒空の中、ご来園くださった方々に、午前と午後の2回、先着順に「ぜんざい」の「おもてなし」をさせていただきました。
開始時刻の前には既に長い行列ができ、準備した数があっという間になくなりました。
手にされた方々は、寒さでかじかんだ手を温かいぜんざいの椀で温めながら、金沢城公園で食べる老舗の味に、満足げに舌鼓を打っていました。