ブログ金沢城と兼六園日記

雪の日の石垣

2013-01-12

 金沢城公園は「石垣の博物館」と呼ばれるほど、多種多様な石垣に彩られた歴史的文化遺産です。

 ここの石垣は、その積み方により大きく「「切り込みハギ積み」、「打ち込みハギ積み」、「野面積み」に分けられ、そのほとんどがお城の近くの戸室山から切り出された「戸室石」です。

 そのうち赤みを帯びたものが「赤戸室」、青みを帯びたものが「青戸室」と呼ばれていますが、所詮は石の色です。深みや趣があっても鮮やかな色彩はありません。 ・・・ ゆえに桜のころから新緑のころ、そして紅葉のころと、残念ながら周囲の木や草花の脇役に回ることも多々あるのです。

 しかし、木枯らしが吹き、辺りが色を失う季節ともなれば、「待ってました」とばかりに、雪の鎧を身にまとい、冷たい北風をものともせずに、公園のそこかしこで金沢城公園の主役として、圧倒的な存在感で、過ぎ去りし時代への想いをかきたててくれるのです。

金沢城公園内堀

 さて、皆様はこの石垣に、いったい何を想われるのでしょうか。 

 「城内でも指折りの石垣」と云われる「二の丸北面石垣」に、白いひげをたくわえた「武将」の勇姿を想うのは、私だけでしょうか。

 

内堀に映る二の丸北面石垣

 逞しくも美しい「主役の石垣」を堪能できる「冬の金沢城公園」  

 特別名勝「兼六園」と併せて、ぜひご来園のうえお楽しみ下さるよう、お待ち申し上げております。

                                               ( 記:ジジ )