ブログ金沢城と兼六園日記

石川門など

2014-09-27

石川門は宝暦の大火の後、1788年に再建され国の重要文化財に指定されていますが、今年4月に大々的な保存修理工事が終了しています。

せっかくですから、文化財の修理とはどのようなものか一例を示してみたいと思います。下の写真は石川門の一の門ですが、この門の控え柱は、旧材と新材を組み合わせて修理しています。

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左は石川櫓 右が石川門一の門

 

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一の門の扉の後ろ、写真のほぼ中央に控え柱がある。

 

下の写真が控え柱を側面から見たものですが、色の違う上の方はもともとあった柱で、下の方は、傷んでいたものを取り替えた部分になります。

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継いだ箇所の拡大

裏面から見るとこのようになります。

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修理する範囲は出来るだけ最小限に抑えるという文化財修理の基本が分かりますね。

 

ところで、あまり知られていませんが、石川門の修理と合わせて周辺の園地も一部リニューアルされました。

下の写真のように土塀にそって、舗装された園路と両側に花壇が整備されています。

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今は、アザミやキキョウ、ナデシコ、ワレモコウなどが見頃を迎えています。

幹線園路から一歩内側に入った場所にあるので、休日でも、ゆっくり散策できます。

皆様のご来園をお待ちしております。

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