ブログ金沢城と兼六園日記

尾山城(金沢城)

2014-09-22

金沢城は、初期の段階では「尾山城」と呼ばれていたことがあるようです。

古文書の中には、白山が平野部に落ち込む台地(小立野台地)の先端部に、城が位置することから、白山の尾の山「尾山」というような説明がなされているものがあります。

ところで先日、金沢近郊の「医王山」という山に登ったときに、菱櫓・五十間長屋、河北門、石川門が肉眼でもはっきりと見えて、こんなに離れていても(約13km程)城は見えるんだと、感心しました。

IMG_2031

医王山山頂付近から、金沢城方面を望む。 中央右手の黒い島の中に小さく金沢城が見える

 

 

IMG_2030_01

上の写真の拡大。 中央の白く細長いものが、右から菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓。 菱櫓の右斜め下には河北門も見える。

 

 

IMG_2064

三の丸広場からの菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓                                    上の写真と比べると位置関係がよく分かると思います。

 

逆に、菱櫓からもその医王山の姿は、当然はっきりと見えます。最奥の山並みのやや右手に窪みがありますが、その左側の一番高いところが医王山です。

IMG_2072_01

最奥の山並みが医王山方面。 医王山手前の山並みは、石垣石の山地、戸室山。(菱櫓から)

 

ちなみに一番上の写真を左方向に山並みをたどれば、下の写真(白山)に辿り着きます。ちょっと分かりづらいですが、写真中央より左側の山並みの向かって左側が主峰の御前峰、右側が大汝峰です。

P1040505

最奥の山並みは、左から御前峰、大汝峰 少し離れて七倉山、四つ塚山。(医王山付近の林道から)

 

 

また、現在一般に「大手門」としている尾張町側の虎口(城の出入り口)は、「尾坂門」とも呼びます。

IMG_2079_01

大手門(尾坂門) 城内でももっとも大きな石垣石が使用されている。

IMG_2076

金沢城には、平日休日を問わずに、ボランティアのガイドが常駐しているので、もし詳しい説明をお聞きになりたければ、来訪の折には、ガイドを依頼するのも良いかもしれません。

皆様のご来園をお待ちしております。